2020-10-15 はてなブログ タグ追加 2020-07-28 新規
【個人事業主と経費】これは経費になるのか資産になるのかの違い
◆出典、転記、参考、引用◆
◇その他、著作権の定められた条件(範囲)での利用◇
筆者の知識、経験
筆者撮影物、制作物
画像「フリー素材ぱくたそ(https://www.pakutaso.com/)」「いらすとや(https://www.irasutoya.com/)」から
個人事業主と経費
どうも陶器扱ってます。
いきなり問題です。
経費になるのか、ならないのかの境界線、わかりますか……
これは、事業主やサラリーマン問わず、悩むところではあります。
事業主なればとても重要なことです。
経費には所得税が掛かりません。
適切に経費計上出来れば、節税にも貢献できます。
今回、個人事業主と経費との関係で簡単に解説したいと思います。
これは経費になるのか資産になるのかの違い
先ずは考え方を整理します。
事業に対して“サービス”に使ったお金は、大体は経費計上出来ます。
但し、必ずそれが必要でなければならないことが条件です。
代替可能であれば、よくよく精査が必要です。
事業に対して“モノ”を買った時点で、本来資産に計上されます。
ボールペン、消しゴム、テープなど少額品など何でもです。
でも一般的に少額品は経費になっています。
何故か。
特定の場合に限り、即経費にしても良いという考え方です。
様々な見方がありますが、基本は資産に計上し、減価償却を取り、数年に分けて分割して経費計上します。
減価償却方法は“定額法”と“定率法”の二種類あります。
耐用年数表や償却率を参照して計算し、減価償却していきます。
減価償却方法の解説は割愛しますが、個人事業主で重要なところをお伝えします。
1点30万円未満の資産についてです。
ざっくりとしたフローチャート
30万円未満の資産について、フローチャート形式で説明します。
次で出てくる損金とは、経費計上できるという意味とほぼ同意味です。
【フローチャート】
使用可能な期間が1年未満
↓→はい→ 全額損金算入
↓
いいえ
↓
取得価格10万円未満
↓→はい→ 全額損金算入
↓
いいえ
↓
取得価格10万円以上20万円未満
↓→はい→ 一括売却資産、※少額減価償却資産
↓
いいえ
↓
取得価格20万円以上30万円未満
↓→はい→ 固定資産、※少額減価償却資産
↓
いいえ
↓
一般の固定資産
固定資産になったものは年数を掛けて減価償却しなけばいけません。
固定資産になったものは事務負担も掛かります。
少額減価償却資産は、所謂青色申告者のみ使えます。
一つここでポイントを申しますと、取り合えず、10万円未満のものは即損金、経費にすることが可能です。
但し、金券等明らかに資産になるものは除きます。
一括償却資産と少額減価償却資産
一般的な固定資産は、固定資産台帳に一つずつ載せて、月割りで減価償却費を計算します。
一括償却資産とは、取得価額が10万円以上20万円未満の固定資産のことです。
一括償却資産は、3年掛けて三分割で減価償却を行います。
少額減価償却資産とは、中小企業者等の青色申告者が取得した取得価額30万円未満の固定資産です。
少額減価償却資産は、事業年度につき合計300万円までが上限となっています。
ざっくりとした表を載せて置きます。
なお、少額減価償却資産(特例)は時限立法です。
期限が存在するということです。
近年の不景気で、慣習で毎年更新されていますが、必ず毎年確認しましょう。
少額資産 | 一括償却資産 | 少額減価償却資産 | |
青色申告書 | 不要 | 不要 | 必要 |
適用範囲 | 全法人 | 全法人 | 中小企業者等のみ |
対象になる資産 | 10万円未満 | 10万円以上20万円未満 | 10万円以上30万円未満 |
固定資産税(償却資産税) | 非課税 | 非課税 | 課税 |
特記事項 | 明細書の添付不要 | 3年掛けて三分割で減価償却 | 事業年度につき300万円まで |
青色申告者はかなりお得
総括すると、青色申告者はかなりお得となっています。
その分、事務負担は膨大になりますが……
30万円未満の少額減価償却資産の範囲は、個人事業主は重宝すると思います。
白色申告者でも10万円未満は特に難しいことを考えず経費に出来ます。
確認しておきましょう。
かんたんなプロフィール等
1記事2000字程度、10分以内で読める記事を主に書いています。 スマートフォンで読むのに最適。 コーヒーカップ(珈琲碗)や江戸切子、フィギュアに興味あれば、『古物商 あまてらす』や『ヤフオク gygpr175』まで。 零細個人事業主頑張ってます。