2020-10-15 はてなブログ タグ追加 2020-03-09 table修正 2020-01-04 新規
【社員もアルバイトもみな一緒】同一労働同一賃金で、世の中が激変する
- 社員もアルバイトもみな一緒
- 時代の流れを確認する
- 同一労働同一賃金とは・・・
- “成果”から生まれる高待遇
- グローバルスタンダードから見る日本
- 同一労働同一賃金のガイドライン
- 日本人が苦手なこと、乗り越えたこと
- 自己紹介(プロフィールや過去記事にて)
◆出典、転記、参考、引用◆
◇その他、著作権の定められた条件(範囲)での利用◇
筆者の知識、経験
筆者撮影物、制作物
画像「フリー素材ぱくたそ(https://www.pakutaso.com/)」「いらすとや(https://www.irasutoya.com/)」から
同一労働同一賃金特集ページ |厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000144972.html
同一労働同一賃金 | 働き方改革特設サイト | 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/hatarakikata/same.html
社員もアルバイトもみな一緒
お疲れ様でした。
あまてらすです。
さて、2020年の日本は世の中がガラリと変わります。
いや、変わらざるを得なくなります。
結論から申しまして、正社員だろうが、契約社員だろうが、派遣社員であろうが、嘱託社員であろうが、アルバイトであろうが、パートであろうが、すべて一つの“従業員”として一括りになります。
時代の流れを確認する
時代の流れを今一度確認します。
それは、バブル崩壊から始まりました。
当時は、ほとんどの人が正社員、一部アルバイト、契約社員と派遣社員は特殊で、労働者グループの外に、建設業や農業が多く存在する、自営業が日本を支えていました。
バブル崩壊後、会社は正社員を安易に抱えれなくなります。
契約社員や派遣社員が穴を埋めます。
評価制度は年功序列が基本で、歳を重ねれば、給料は勝手に上がっていきました。
年月が経ち、年功序列もメリットデメリットが浮き彫りになります。
職人、熟練工に取っては良い制度でした。
人は年月を掛ければ一人前になるものです。
しかし、サービス業を始めとして、ほとんどの職種で似合わない制度です。
それは後の歴史が証明します。
IT革命(情報技術革命)がやって来ました。
一言でまとめると“合理化”ということでしょう。
3人でしていた仕事を2人でするということです。
残った労働力はどうしたら良いでしょうか。
今にも続く問題です。
そして、現在、“AI(人口知能)”に置き換えられてしまう分野では、年功序列は全く関係ありません。
人間がするべき仕事を見つけるか、誕生させる必要があります。
産業革命が蘇ったかのように・・・
同一労働同一賃金とは・・・
政府の働き方改革の一つ「同一労働同一賃金制度」が2020年4月から適用されます。
同一労働同一賃金とは、職務内容が同じであれば、同じ額の賃金を従業員に支払うという制度です。
細かい制度の部分は調べていただけたらと思います。
この制度の前に、実は前触れみたいなことがありました。
派遣切り現象です。
5年を超えた労働者には、申し出があり次第、無期限の労働契約を提示しなければいけないというものです。
確かに、同一労働同一賃金をセットに施行できれば、実務として、無期限の労働契約をしたいと思う経営者は多いことでしょう。
簡潔に、バブル以前の高コストな社員は要らんが、それ以外の“従業員”は欲しいという訳です。
シンプルな同一労働同一賃金の比較
旧:賃金 | 新:賃金 | |
基本給 | 年功序列 | 基本給 |
手当 | 社員重視 | 従業員 |
賞与 | 社員のみ | 従業員 |
福利厚生 | 社員重視 | 従業員 |
能力給 | 反映 | 重視 |
職務給 | 反映 | 重視 |
時間外 | 反映 | 抑制 |
人柄や年齢、地位でなく、“成果”重視となっています。
変な物言いで、例えると、職人から従業員へということでしょう。
“成果”から生まれる高待遇
ざっくりと言ってしまって、成果給の営業職、企画職は、良い年収になる可能性があります。
結果が求められますから。
結果が見えにくい事務職はかなり厳しいと言わざるを得ません。
AIも迫ってますから。
2020東京オリンピックを機に、人生半分未満、つまり50歳を行かない人は、ゼロベースでもう一度人生と向き合う必要がありそうです。
どうしてこうなったのか
どうしてこうなったのか?
それは時代ですね。
そういう時代に突入したということです。
“平成”や“昭和”は“歴史”となったということでしょう。
時代の流れに逆らわない貴方が、人生楽しく生きることができるでしょう。
時間が許す方は後半もどうぞ。
グローバルスタンダードから見る日本
度々、各方面で指摘がありますが、日本の企業の労働条件では「企業ごと」に設定することが常識となっています。
世界は、勤める会社が異なっていても「職務ごと」に労働条件を設定することが常識です。
キャリアアップ制度が望んだ形にならないのは、ここに原因があります。
転職の際、年収がガクッと落ちてしまうのは、企業ごとの評価だから、変わってしまうと一からやり直しとなる訳です。
その辺りの見直しが、同一労働同一賃金。
しかし、この同一労働同一賃金はメリットデメリットが存在します。
同一労働同一賃金のメリット
- キャリアアップにつながる
- さまざまな社員が活躍の機会を得られる
- 費用対効果の追求
- 成果給の評価向上
- ワークライフバランス
同一労働同一賃金のデメリット
- 表で人件費の高騰
- 裏でブラック企業の横行
- 成果がなければ給料は低い
同一労働同一賃金のガイドライン
同一労働同一賃金を実現するために、何が不合理な待遇差なのかについて、政府は、同一労働同一賃金ガイドラインを作成しています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000190591.html
主な項目は以下の通り。
- 不合理な待遇差をなくすための規定の整備
- 労働者に対する待遇に関する説明義務の強化
- 行政による事業主への助言・指導等や裁判外紛争解決手続(行政ADR)の規定の整備
- ※行政ADR 事業主と労働者との間の紛争を、裁判をせずに解決する手続きのことをいいます。
あやふやな賃金でなく、職務に対しての賃金基準を明確にし説明しろ、何かあったら、行政は動くぞと言っています。
唯一の明確な穴は、義務規定であり罰則がない部分ですかね。
日本人が苦手なこと、乗り越えたこと
昔から、日本人は“カイゼン”は得意だが“発想”は苦手と言われています。
また、改革を極端に嫌い、元来保守的です。
しかし、時代は容赦なく移り変わります。
黒船が来襲した時、当時の日本人も様々なレベルで闘ったはずです。
今こそ、自分なりの一歩を踏み出すべき時です