2020-10-15 はてなブログ タグ追加 2019-11-24 エラー修正 2017-04-18 新規
それでも宅配クライシス(crisis)は起きる ~問題は"ヒト"にある~
目次
・宅配クライシス(crisis)が起こった背景
・・再配達の問題
・・単価の問題
・各種対策
・・宅配BOX(コンビニ受け取り含)
・・時間指定変更
・・送料改定
・それでも宅配クライシス(crisis)は起きる
・抜本対策
・それでもそれでも宅配クライシス(crisis)は起きる
・日本人の問題点
・ブレイクスルー(breakthrough)
◆出典、転記、参考、引用◆
◇その他、著作権の定められた条件(範囲)での利用◇
過去記事
物流クライシス ~ネット通販の裏側~ - 天照備忘録 ~ブログ森の中にある小さな休憩所~
郵便料金値上げ!!!送料が商品価格を超える!?時代到来か - 天照備忘録 ~ブログ森の中にある小さな休憩所~
ネット上にある宅配クライシス(crisis)各記事
人口問題研究所の2020年推計人口グラフ
宅配クライシス(crisis)が起こった背景
宅配クライシス(crisis)が起こった背景・・・
それは、人不足にある。
もっと広げるとサービス業全体が人不足なのだ。
グラフを見ると一目瞭然である。
これが2020年の日本の姿だ。
その他、テクニカルな問題で以下2点
再配達の問題
再配達の問題がある。
宅配の荷物の中のおおよそ15%~20%が再配達になるのだ。
一般的に配達の際の業者は、請負業者で歩合制が多い。
再配達になった場合、配達するまで未達となるので全く儲けがない。
単価の問題
物流は増えたじゃないかと思われるかもしれないが、単価はどんどん下がっている。
クロネコヤマト(ヤマト運諭)では2000年代初頭1個当たり800円程度あったが、2017年現在600円切るまで下落。
佐川も同じく1000円程度あったが500円切るまで下落。
仕事内容は酷なのに、薄利多売なのだ。
配達人員は減る一方である。
各種対策
クロネコヤマト(ヤマト運諭)を中心にして、2017年春、いろんな対策が出てきた。
主に以下3つが有名だろう。
宅配BOX(コンビニ受け取り含)
家に受取人がいなくても宅配できるのが宅配BOX。
いろんなタイプがあり、各社いろいろ出している。
宅配BOXは今、賑わいがいい。
また、コンビニでも受け取れるようにする。
店員の負担は増える一方だが・・・
どちらもシステム的には可能性が広がりそうな対策ではある。
時間指定変更
クロネコヤマト(ヤマト運諭)では時間を6区分で指定できるが、5区分になる。
おそらく、他も追随するのではと筆者は考える。
送料改定
送料の値上げに早めに手を打ったのは郵便である。
クロネコヤマト(ヤマト運諭)もこの度送料値上げ予定。
それでも宅配クライシス(crisis)は起きる
それでも宅配クライシス(crisis)は起きるであろう。
抜本的な対策になっていないからである。
いわゆる、小手先対策。
人手不足を抱えているのに小手先では間に合わない。
抜本対策
ズバリ!抜本的対策、最有効な対策は下記2点に絞られる。
- 再配達料金の設定
- 送料無料の禁止
再配達料金の設定は、配達ロスを半ば強制的に無くすることにある。
再配達料金など払いたくない消費者は山といることだろう。
送料無料の禁止は、送料無料では後に続く業者や下請けにしわ寄せがいくからだ。
送料無料のものとそうでないものが提示された場合、送料無料を選択してしまうのが消費者の心情である。
筆者もバランスは見るが(レビューや評価等)、8割方は送料無料を選択してしまうと思う。
競争原理の部分で問題が出てくるが、最低限の制約として送料無料は見直すべきである。
携帯料金の実質0円を禁止した時のように・・・
また、送料無料はいわゆる"見える化"の観点からも問題がある。
それでもそれでも宅配クライシス(crisis)は起きる
それでもそれでも宅配クライシス(crisis)は起きるであろう。
日本の"ヒト"がいなくなるからである。
また、人口の減少に食い止める即効性のある対策はないからである。
移民を全面的に受け入れるという策もあるが、日本人の立場、筆者の立場としては相容れないものがある。
"モノ"は激増する。
団塊の世代が介護に突入したら、必然的にネットショッピングをするだろう。
しかもこの現象は現実味がある。
問題はその傷を最小限に食い止めることにある。
日本人の問題点
日本人の問題点として、問題を先送りにしてしまうということが多々ある。
救急患者が運ばれてきたのに、救急治療を行わず通常治療を行う。
そんな感じだろうか。
20年前に予測できることなのに対策を打ってほしかったと思うのは筆者だけではないはずだ。
予測できなかったという人は嘘をついてはならない。
なぜならば、団塊の世代(人口の厚い世代)を認知しているはずだからだ。
もう時間はない。
迷っている暇は・・・ない!
ブレイクスルー(breakthrough)
ひょっとしたら、ブレイクスルー(breakthrough)が発生したらクライシス(crisis)は去るかも知れない…
今、可能性があるとしたらドローンであろうか。
アマゾンが実験的に配達しているあれである。
現状だと、撃ち落とされて終わりそうだが。
あるいは・・・