天照備忘録 ~ブログ森の中にある小さな休憩所~

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年金の歴史から見る役割、なぜ年金があるのか?

年金の歴史から見る役割、なぜ年金があるのか?

 

現在の年金建付は?

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タイル調の部分は近年新設されたものです。

 

日本最古の公的保険の役割"恩給"

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いわゆる、御礼金の感覚です。功労金と言ってもいいです。

明治初期、軍人を対象とする年金制度として発足。

1875年、陸軍武官傷痍扶助及び死亡の者祭し並びにその家族扶助概則」と「海軍退隠令」。

1876年、陸軍恩給令。

1884年、官吏恩給令。

1890年、法制定。軍人恩給法、官吏恩給法。

1923年、現行の"恩給"法制定。

1933年、恩給費削減の法改正。

※1946年~1953年の間、軍人恩給一時停止

※その後、公務員共済制度に徐々に移行

 

日本はなぜ皆保険・皆年金という仕組みにした?

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日本で最初に始まった公的年金保険は"船員保険"です。

1939年に制定されました。

当時、戦時体制下で海運業の重要性が高まり、船員の確保や定着が国の緊急課題でありました。

命の危険性がある仕事にも関わらず、保障が手薄では、なかなか船員の確保や定着が進みません。

そこで"船員保険"が誕生しました。

その延長線上で"労働者年金保険"が制定されました。

1941年のことです。

そして、1944年に"厚生年金保険"と名前が改められました。

●歴史から見る!「厚生年金」の要点

歴史から見る!「厚生年金」の要点はズバリ下記の2点に絞られます。

  • 船員(後に会社員等)が引退した際の所得保障
  • 亡くなった際の遺族保障

●共済の誕生

1956年、公共企業体職員など共済組合制度発足。

1959年、国家公務員の共済組合制度発足。

1962年、地方公務員の共済組合制度発足。

●歴史から見る!「共済年金」の要点

歴史から見る!「共済年金」の要点は恩給制度の思想に加え、厚生年金の要点を加えたもの。組合員制。

●保険制度の危機

1945年、太平洋戦争終戦となりました。

日本は文字どおりの焼け野原となり、保険や年金も危機に陥りました。

1954年、全面改正、現在の厚生年金保険の骨格ができました。

その後、景気は回復を続け、合わせて加入者数も増加しました。

高度経済成長期に入った1955年頃、全国民を対象とした国民年金制度を作ろうという機運が高まります。

当時、公的年金制度として"厚生年金保険"や"船員保険"、"恩給"(後の"共済年金")がありましたが加入できる人はごく一部です。

全体で3割程度といわれています。

大多数は無保険状態であり、その人は農民や漁民、自営業者にあたります。

この時点で、サービス業やその他の仕事の人は念頭にはありません。

1961年、紆余曲折ありましたが"国民年金保険"が制定されます。

●歴史から見る!「国民年金」の要点

歴史から見る!「国民年金」の要点はズバリ下記の3点に絞られます。

  • 社会保険方式を採用
  • 免除期間を設ける
  • 皆年金の実現

●統合と一元化

1986年、基礎年金導入。(いわゆる年金の1階部分で統合)

2015年、共済年金と厚生年金の一元化。(統一) ※統合ではありません。ルールを一緒にという意味です)

 

歴史から見るそれぞれの年金の役割

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簡略化すると下記になります。

  • 厚生年金=現役、退役の思考があるため、老後手厚い
  • 共済年金=恩給の思考があり、功労という感覚がある
  • 国民年金=大多数が農民や漁民、自営業者になり、一生涯現役という思考があるため、老後は補助をするという建付

サービス業を筆頭とする"第三次産業"は近年増えてきました。

したがって、歴史から年金を見ると明らかに制度疲労を起こしてます。

一から創りなおす必要があるのですが、利害関係が絡んでいるので袋小路に陥っています。

正直なところ、年金の問題は人口の問題を解決しない限り解決は無理でしょう。

2017年現在は、株式や債券で補っている部分があります。

 

ご参考になれば・・・

 

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